【決死のメイ魂】記録より記憶!B’z『FIREBALL』に身も心も汗ばむわぁ~

邦楽

化粧品CMソング、再び

かつてヒットソングを産み出す格好の舞台と言えば、CMソングやドラマ主題歌でございました。

今ではこれらがきっかけでヒット曲が産まれるのは昔に比べればかなり少ない印象だが、90年代のCDバブル期はどの歌手も恩恵を受けまくった時代である。

オレ達のB’zも初のミリオンはカネボウ化粧品のCMソング『LADY NAVIGATION』から始まり、そこから13作連続のミリオンセラーという驚異的なセールスを叩き出していた!

その後の1997年に再び化粧品メーカーのCMソングを手掛ける事に。

今度のクライアントは資生堂、そしてCMソングではよくあることだが今回も当製品のキャッチコピーを使用するオーダーが入る。

メイク魂に火をつけろ。」これが今回のキーワードだ。

こうして生まれたナンバーがFIREBALL!!

FIREBALL

リリース 1997年3月5日
作詞   稲葉浩志
作曲   松本孝弘
編曲   松本孝弘 稲葉浩志
オリコン 1位
売上げ  75万枚

今作は生音オンリー

B’zといえば松本がTM NETWORKのサポートメンバーをやっていた影響もあってか、初期はシンセサイザーを多用したポップロックなサウンドだった。

それから徐々にハードロックテイストが強くなっていき今に至るが、この『FIREBALL』ではわざわざ「No synthesizer & No computer used」と銘打ち、生音オンリーをアピールしたナンバーとなった。

個人的には生音信奉者(シンセイラネ派)なのでこれは大歓迎。

それだけではなくベースにも挑戦し、ほんのちょっとだけだが珍しくコーラスというか合いの手に参加しちゃうという意欲作となっている。

Don't make me down
Don’t make me down!

この合いの手が、いい感じに飛び道具になっていてお気に入りだ。

いいぞ、もっとやれ。

ねちっこいギターとうねるベースラインが熱帯夜のような暑苦しさを醸し出し、灼熱世界を描き出すには最適なサウンド。

この熱さだったら山田花子も上気した顔で汗ばんでくれそうだ。

歌詞に関しては、稲葉では王道の「相手に対してはっきり態度に出せない男」が、空気の読めない女のペースに付き合わされてウンザリ…

こんな現状から「魂に火をつけて」殻を破り、今の情けない自分を変えちまえと喝を入れる内容。

そして最もインパクトのある「アレちょん切られても」は言うまでもなく、かつて日本中を騒がせた阿部定的な意味合いであり、『愛のコリーダ』状態すら恐れないという、この男の規格外な不退転の決意がみてとれる。

曲調については女性向け化粧品CMソングにはミスマッチなくらいに、こってり系のハードロックナンバー。

当該CMも久しぶりに映像を見たが、意外と違和感なくクールな感じに仕上がっているのは制作陣のセンスが卓越しているからに違いない。

肝心のキャッチコピーに関しては、歌世界に上手くハマらなかった為か「メェ~~~イたぁん~まっしぃ~~にひぃを~つぅ~けろぉ~~~」という苦肉の策感まる出しの完成形になったが、逆にその不自然さが印象に残る、みたいな?

PVもシンプル(手抜きともいう)なイメージが多いビーイング系の中では一目で「おっ、今回はちゃんと金かけて作ってるやん」と思わせる、そこかしこで炎とスモークが舞い踊るワイルドな映像。

しかも歌詞は覚えやすく歌いやすい。

当時はまだB’zのファンでもなかったのに、テレビやラジオを通じてあっという間に暗唱できるようになり、今でも家で「ひとりB’zカラオケ大会」を開く時には必須ナンバーなくらいのお気に入りだ。

実はアタシにとってB’zに興味を持つきっかけになったのは、この曲から。

彼らの存在を認識したのは『愛のままにわがままに 僕は君だけを傷つけない』からだが、その頃は音楽番組を見ていてもどの歌手にも興味を持つこともなく、ビーイングブームに対しても冷めた目で見ていたあの日…(ただし松本のラジオはちょくちょく聴いていた)

それが今となっちゃ、こんなにビーイング系大好きおじさんになっちまうなんて、な。

と、いっても『FIREBALL』の頃はまだ「興味を持つ」程度で、B’zファンになるまではあと6年ほどかかる訳だが…

…また自分以外には誰も得しない昔話をしてしまったけど、許して?

たとえ記録が途切れても

個人的には今でもトップクラスに好きな曲だが、セールス面では遂に連続ミリオン記録が途絶えてしまう

化粧品CMソングで初ミリオンを達成し、化粧品CMソングで記録が絶えるのは何の因果かって感じだが、それでも当のB’zはお構いなしにどんどんハードな方向性へと進んでいく、その姿勢たるや潔し!

いいぞ、もっと行け。

近年でもライブで演奏してるし、今でもB’zファンやってる人はこの曲を好きな人は多いはず。

97年ライブ時の稲葉なんかイキり感ぱなくて最高だぜ?

live
この頃の黄色い声援の圧が、もうね…

できれば今後もガンガン歌ってちょ!

それでは今回はこの辺で!
メェ~~~イたぁん~まっし(略)」

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